ミーティング矢本の流儀BLOG

うちの業界は特殊だから…の落し穴?(ミーティング視点)

先週は「鬼怒の会」というグループで講演させていただきました。
なんか怖そうな名前ですが(笑)、
栃木県の宇都宮で任意で集まった歯医者さんの勉強会のグループ名です。

今回、依頼いただいた理由を聞くと
「昔のドクターは技術を学ぶことには熱心だったけど、マーケティングやマネジメントを学ぶ人は少なかった、当時は非常識だった。
 でも、僕たちは普段は症例検討会を自分たちで学び合いながら、当時から定期的にそういうことを外部講師を招いて勉強しているんです。
 そして今回は力を持つ院長先生とスタッフのコミュニケーションが円滑になる院内ミーティング手法を学びたいと思って呼びました。」

鬼怒の会2

その依頼をしてくれた元会長の阿久津先生とスタッフ(優しい先生と優秀なスタッフさんです)

医療業界については、以前取材を受けた時のブログをみてね。

一部抜粋すると
「医療業界は特に院長先生をはじめとするドクターが絶対的。
 良く言えば上下関係がしっかりしている、悪く言えば他のスタッフはモノ申せない。

 そんな風潮が当たり前なんです。
 でも、診療所が成長してスタッフが増えたり、世代交代のきっかけに、最近はこの経営スタイルに疑問を持つ経営者(院長先生)が増えてきている。
 でもスタッフの主体性を引き出す上手な方法がわからず、こういう要望が多い。」らしい。

特殊といえば特殊だけど、こんな会社も多いですよね?

今回の講演時間は3時間半いただいていたので、通常より長め。
なので「当日は聞くだけでなく、実際に遊び感覚でミーティングを体験してみませんか?」という提案をさせていただきました。
正直言うと、それはそれで準備など大変なのですが…聞くだけより体験したほうが確実に身に付きますからね。

すると当日は多くクリニックがスタッフを連れて来てくれました。

鬼怒の会3         実戦形式ワーク中

僕のミーティングスタイルは初めて!というクリニックが多いにもかかわらず、上手く進んでいました(驚)
鬼怒の会、みんなセンスがよかった!!!

僕が大切に考えていることは、業界の常識だから…と同じことに甘んじないこと。(そしたら価格競争になってしまう)

でも、本人たちはそう思っていないんですよね。
だから、医療関係者からよく質問されるんです。
「この(先生が圧倒的に強い)業界は特殊でしょ?」

でもね、僕思うんですよ。基本は同じじゃないかなって。だから
いえいえ、同じですよ。」
医療関係者「そうなんですか??(驚)」

「だって例えば、クリニック強い院長先生の方針と患者さんの板挟みになることもあるスタッフ(衛生士、助手、受付…)。
  片方、レストランで強い料理長とお客様の板挟みになることもあるホールスタッフ。これは同じだと思いませんか?」と。

一番の問題は

特殊だと思う→だからしょうがないと思う→あきらめる

→問題にフタをして同じことが繰り返される

この思考パターンです。

自分の業界が特殊だと思わないこと。どんな業界も特殊性は必ずありますから。
「特殊だと思ったら、そこで思考停止」ですから。

でも、少なくとも阿久津先生をはじめとして僕が思うこの会の素晴らしいのは、行政に頼らず、業界の団体に頼らず、自分たちの同志を集めて業界のやっていないことにチャレンジする姿勢。
そして、世代交代しながら継続されてきたことが素晴らしい!!と思いました。

今回の講演がより院内コミュニケーションを良くして、更に素敵なクリニックになりますように。
そして地域を、業界を自分たちの手でお盛り上げていってほしい。
あきらめずに継続していけば院内もミーティングももっともっと良くなる!

そんな願いを込めてお話させていただきました♪
でも唯一残念だったのは最後、懇親会後の集合社員

鬼怒の会1店員さん!ちょっと、遠いよねーーー(笑) (でも、ありがとう)

そして、阿久津先生をはじめ、鬼怒の会のみなさん、

ありがとうございました!!

 

【今日の質問】

自分の業界は特殊だと思っていませんか?

 

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