ミーティング矢本の流儀BLOG

失敗した人への対応で見える組織力(ミーティングの視点)

こんにちは、ミーティングコンサルタントの矢本です。
今日は休みでゆっくり今週を振り返っていました。
今週一番印象的だったのはサッカーファンとしてはやはり、なでしこジャパンの試合でした(まだ余韻に浸ってる(笑))

4年前のワールドカップにほぼノーマークで世界一になってからこの4年間…研究し尽くされて、直前の国際大会でも結果が残せなかった。
「今回は厳しいかも…」そんな前評判をよそに最終的には世界2位!! 素晴らしい力だと思います!

中でも、心に残っているのは準決勝の日本vsイングランド戦。

観た方はわかると思いますが、この準決勝の試合、最後の最後でイングランドの選手がオウンゴール(自分のゴールに誤って入れてしまうこと)。結果2-1でなでしこジャパンが勝利した一戦です。
そのオウンゴールの動画

オウンゴール

ね?しょうがないですよね。。。

ディフェンダーとして精一杯やった、でも不幸にも自ゴールに入れてしまった。
こういう自責点、サッカーではけっこうあるんですよね。

こういうシーンで選手はボールに対する選択肢は2つあります。

選択①安全パイ(失敗しない)を考えれば、足を出さずにボールを見送る。(得点されれば足を出さなかったことを後悔したかも)
選択②(日本にボールが渡れば得点可能性が高いから)リスクを負って足を出してボールカットにチャレンジする。

結果を知った上で見て評論家的に客観的に言っていいなら、何とでも言える。
「あの場面、あの時間帯にリスクのあるプレーをすべきではなかった」とも。

でもですよ、このクラスの責任感の強い選手が見送るはずがない。誰もが必ず足を出してボールカットにチャレンジします。
彼女も瞬間的に無意識に「何もしないで後悔するより、チャレンジする」ことを選んだ。でも、結果的にたまたま失敗した。

試合終了直後、責任を感じた彼女はグランドで泣き崩れた。

バセット1バセット2

でも…
イングランドの選手、監督は誰も彼女を責めなかった。

バセット3
監督のコメント「彼女がいなければここまでくることもできなかった。彼女もほかの選手たちも称えられるべきであり、英雄として帰国するにふさわしい。」
責任感を持ってチャレンジした選手、それを高く評価する周りの仲間。

素晴らしいチーム(組織)文化だなぁと感じました。今回、躍進したイングランドの強さもここにある、と。

 

じゃあ、僕たちビジネスに置き換えてみたらどうでしょう。

誰もが悪気があって仕事をしている人間はいない。でも一生懸命やった結果、失敗してしまった場合、

チャレンジして失敗した人をミーティングや会議で周りはどう評価していますか?

「精度に問題があった。」「一生懸命さが足りなかった。」
「違うやり方の方が良かった」「そもそも難しいと思った」

こんなふうに半分責めている会社はありませんか?
もちろん反省すべき点はたくさんあるかも知れない。上司からも言いたいことはあるかもあるでしょう。

でも、ここで考えてみたいのは基本的な方針です!
そもそもチャレンジして失敗した人を責める組織文化でいいのか?ということです。

失敗した人を責める組織文化だと誰もチャレンジしないですよね。
じゃあ、チャレンジしない(リスクをとらない)組織文化でいいんでしょうか?

僕はそうは思わないのです。
これだけ変化の早い時代。同じことを毎年やっていたら、基本的にジリ貧です。でも、多くの人は新しいこと(変化)を嫌うもの。
だからこそ、新しいことへの意図的なチャレンジは組織成長には必要です。

そのために必要な文化は
「チャレンジして失敗した人を責めない」だと思うんです。
もっと言えば

「(チャレンジしない人より)チャレンジして失敗した人を評価する」

それくらいの文化が大切だと思うんです。

僕が幸せだったのは前職の会社がこういう組織文化を作りたいと社長が考えていたこと。
最初、僕自身も抵抗があったけど幹部として現場メンバーに説いていく中で、良い文化だなぁって実感・体感することができました。
(結果、圧倒的に組織が成長しました)

今、あなたの会社はどんな組織文化でしょうか。
そして、あなた自身は今後どんな組織文化を作りたいですか。

今、出来ていなくても大丈夫。
あなた自身から、少しずつ変えていけばいいんですからね♪

新しい週が始まります、楽しんでいきましょう!

 

【今日の質問】

チャレンジの失敗を責めない組織ですか?

 

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