様々な会社のミーティングをサポートしていると時々「ああ、悪いパターンにはまっているなぁ」と感じる会話のパターンがあります。
この会話のパターンが多いと前に向いて話が進みづらい。しかも、本人たちはこの悪いパターンにはまっているとあまり気づいていない。
でも、逆を言えば視点を変えて「会話のパターンを変える」ことで建設的な話ができる。
今日はその例を紹介してみます。
ミーティングで解決しづらくなる会話のパターンとは?
それは「~だから~、できない」というパターン。
例えば、
「競合他社が割引しているから、ウチの商品が売れない…」
「会社の給料が安いから、モチベーションが上がらない…」
実はこのパターンはビジネス以外でもたくさん存在します。
就活中の人が「不景気だから、仕事が見つからない…」
子供が「自分の部屋がないから、勉強できない…」
このフレーズよく聞きませんか?
全部一緒のパターンですよね。(「~だから、~できない」)
このパターンには大きな課題が二つあります。
一つは「できないことを正当化する」会話のパターンだという事。
二つ目は例えば「競合他社の割引」と「自社の商品が売れない」ことは別であるにも関わらず、「二つの問題を重ねることで複雑な解決しづらい問題に感じてしまう」事です。
複雑にしている自分達の会話パターンに気づくこと
「競合他社が割引しているから、ウチの商品が売れない…」
一見すると、そうだよね~と思ってしまうこともある。
でも同時に、あれ、ちょっと違うかも…と思ったりもする(笑)
そうなんです!
原因の一つである可能性であっても、原因の全てではない!
まずは別の問題だと認識することです。
「競合他社の割引」と「自社の商品が売れない」ことはイコールではない。
なぜなら、他社が割引していても、売っている会社はたくさん存在しています。
また「給料が安い」問題と「自分のモチベーションが上がらない」問題は別。
給料の額が低くても、モチベーションの高い会社(社員)は存在します。
でしょ?
このように別の問題に切り分けることが解決への第一歩です。
ミーティングでは後の問題(自分達)に未来視点でアプローチする
切り分けてみると
「競合他社の割引」問題と「自社の商品が売れない」問題に分けられます。
さて、どっちにアプローチするのでしょう?
最初の問題(他社の割引)は、周り(世の中・他人)のせい。
後の問題(自社の商品が売れない)は、自分自身(自社内)の問題。
ですよね。
最初の問題は周り環境のせいにしていることが多く、自分たちで簡単に解決できないことが多い。
だから最初の問題ではなく、後の問題(自分自身や自分たちの問題)にアプローチするんです。
「自社の商品が売れない」は
「ウチの商品をもっと売るために新たにできることは何か?」と考えてみる。
ほかも同じように
「モチベーション高く仕事するために、自分の出来ることは何か?」
「きちんと勉強するために工夫できることは何か?」
このように「言い訳」や「できない理由」ではなく、
未来視点(今後どうする?)で常に解決策を考えるパターンに変えていくんです。
まとめ
1、「~だから、~できない」の悪いパターンに気づく
2、後の方の問題の解決策を未来視点で考える
この2点に気づくだけで組織の会話が大きく変わります。
未来視点の会話が当たり前にできる組織を目指してみませんか?
まずはミーティングから。
【今日の質問】
「~だから~、できない」…このパターンにはまっていませんか?
「自分達の職場の未来は自分達で創ろう!」
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