こんにちは、ミーティングや会議のプロとして企業サポートをしている矢本です。
今回は普段あまりTVを見ない僕が、毎回楽しみにしていたけど、今月初旬に終わってしまった日曜日夜のNHK大河ドラマ 「麒麟がくる」。この中で現代の会社運営にも通じるキーワードがあったので、それについて書いてみますね(見ていない人も気にせず読んでもらえるはず)。
智将・明智光秀の謎めいた生涯と本能寺の変に光を当てながら、周りの戦国英傑たちの運命の行く末をも描いていて、とても面白かった。
心に残ったのは「家臣の器」という言葉。
将軍足利義昭に仕える三渕藤英(役・谷原章介)左
織田信長に仕える明智光秀(役・長谷川博己)右
君主は違えど、目指すところは同じだと思っていた明智光秀は三渕藤英に愚痴めいた相談をします。
明智光秀「(主君)信長様のお考え、時に計りかねることがございます。」
三渕藤英「あるじ(主君)とはそういうもの。その時にこそどう付き従うか、そこが家臣の器。」
明智光秀「家臣の器・・・」
前職はブライダル企業で取締役営業本部長、つまり「家臣」 の立場だった僕は共感のあまり「うん!うん!」と頭がもげそうなくらいうなづいてしまいました。
現代に置き換えれば主君は社長(または上司)、家臣は社員(部下)になるでしょう。
光秀と同様、社長や上司の無理難題に対し「理解できない」「またご乱心だ」と困ったり、悩んでいる部下や社員はたくさんいるはず。以前の僕もその一人でした。
藤英はそんな光秀に対し「それにどう対応するかが部下の器だ」と諭すわけです。
「いやいや、そうは言っても…」と思いたくなる自分もいますよね。
「社長のご乱心で」片付けたいこともありますよね(笑)
そもそも「器」といえば「部下」ではなく「社長の器」というキーワードの方が一般的ですし、「社長の器以上に会社は大きくならない」という本や情報の方が多くて「結局、社長次第でしょ」と思っている人も多い気がします。
でも、実際の会社組織はどう?
社長が同じことを言っても店長が異動(変わる)で、お店の業績が上がる。
幹部で業務担当が変わったり、または新しい人が入・退社することで業績が上がったり、下がったりすることもある。
つまり社長は同じ人でも部下の人が変わる事で業績が変わる、こんなことは当たり前におきているのだから「社長の器」問題だけで片付けるのはおかしいですよね。
実際に僕はそう考えながら前職(営業本部長)時代、当時の上司や社長の「(無理難題に感じる)リクエスト」に向き合い、考動してきたからこそ大きな業績向上につながり、結果的に自分の成長につながり、そして今の仕事(スキル)につながっています。
そういった経験から
僕自身「部下の器」も会社経営においてとても重要な視点だと経験上、確信しています。
でも多くの会社の多くはミーティングや会議、朝礼、リモートなどでの社長や上司からの無理難題に対して「またご乱心だ」と流してしまう。当然上手くいかない。そしてお互いが相手のせいにして終わって、不満を抱えたまま。
これでは何も良くなりませんよね。
じゃあ、自分の器を大きくするためにどうしたら良いのか?
お勧めの思考パターンは
「そんなの解決できるはずないよ」で思考ストップさせるのではなく、
「どうすれば解決できるのか?」と考動してみることです。
それでも「難易度が高くて何も思いつかないよ〜」という人は?
「もし、僕のポジションに僕以外の優秀な人が外部からやってきたら、この問題をどう解決するだろう?」という思考パターンで考え、まず情報収集することです。なぜなら
「自分以外の優秀な誰かなら、この問題を解決する」
厳しいかもしれませんが、これが現実です。
最初勤めたホテルマン時代の日常的におきる「人の異動、その結果」を見てきた経験から、このことがわかっていたので、転職後に営業部長になっても常に危機感を持っていました。だから様々な無理難題にも相手(社長・上司)のせいにして思考停止することなく、この「もし〜」を自問自答をしながら問題解決してきました。
もちろん難問であればあるほど、すぐに解決先が出てこないこともあります。
でもこの視点で考え情報を集め続けることで、必ず解決策や必要な優先順位は見えてきます。
(これらの重要な思考パターンを実践でき、自身と部下の成長を促す経営者・幹部育成の場として「リーダー塾」を開催しています)。
社長の器と部下の器、どっちが重要?という問題ではなく、双方が器を大きくする(成長する)努力することによって、結果的に会社も個人も必ず大きく成長し成果が出る。
それを体現できる会社が増えるように日々、企業サポートさせてもらっています。
〜PS〜
今回新たにスタートした大河ドラマ、渋沢栄一の生涯を描いた「青天を衝け」、これも楽しみ。
【今日の質問】
「自分の器」を大きくするために何をしていますか?
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