ミーティング矢本の流儀BLOG

ミーティングの司会進行役に向いている人

どんな会社にでもあるミーティングや会議が「活性化する」「成果につながる」「効率的になる」こうなれば会社のパフォーマンスが上がることは間違いないですよね?

それがわかっている会社では自社内でミーティングの司会進行が上手なスタッフを育てたい。

 

司会者内製化イメージ

 

そんな要望をいただいく会社では司会進行役を請け負いながら、同時に候補者を育てるお手伝いをしたりすることがあります。

自社内で人選する時によく質問されることは「どんなタイプが向いているか?」「そもそも向き不向きはあるのか?」です。
経験上、もちろんあると感じています。
じゃあ、どんなタイプを人選すると上手くいくのか?紹介してみますね。

ミーティングや会議の司会進行役で向いている人

①感情の起伏が激しくない人 (笑)
参加者の発言内容に感情的に反応する人は司会進行にはどっちかというと向いていません。 そうなると参加者は司会進行者の顔色をうかがいながら発言するようになる。
「あっ、それ言っちゃうんだ!」と周りがビックリするような発言が出た時に、シラ~とできたらベスト(笑)。
いちいち感情が顔や発言に出る人は、場の空気が変わるので向かないかもしれません。

②自分のやり方にこだわらない人や個性を尊重できる(正誤の判断をしない人)
わざわざ集まってみんなで知恵を出すのは「可能性を広げる場」の意味がある。だから、僕はどんなアイデアもありだと思っています。
だってリーダーは自分以外の視点を集め、より良い判断ができる人の方が結果を出しています。
そういう意味ではチームの司会進行役も、どんなアイデアに対してもニュートラルな気持ちで「確かにそういう考え方もあるね」と参加者が発言しやすい雰囲気を作れる方が向いていますね。

③チーム外の人
それなりの社員数や部門がある会社に限られますが(よその店舗の店長が他の店舗の司会進行をするなど)、あえて自部門以外の人に任せるパターン。
そのチームの業務内容を把握する必要はありません。(あくまで客観的に進行できるかどうか?の方が大切です)
チーム内のスタッフが司会進行すると自身の個人的な気持ち(そのアイデアは良い!悪い!)があるために進行に影響を及ぼす可能性がありますから。

あと…色々ありますが、これ以上あれこれ書くと「そんなスタッフはいない!」となりそうですよね(笑)。
この中でも僕自身は①を一番大切に考えています。

逆にミーティングの進行役に向いていない人とは

向いていないというより、人選しない方がいいのは「そのチーム内の最高責任者」。
アイデアが全員一致することは基本ありません。つまり、意見が分かれた時に「最終判断する人」と「司会進行役」を分ける事ができたら理想です。

でも僕自身、前職時代「司会進行役」と「判断する人」を同時にやっていました。リーダーが司会進行するケースはよくあるパターンでしょう。
だから、やってできないことはありません。ただし…参加者側に集中するのがベストだと思います。
司会進行しながら「なぜこの発言が出るのか?」「成長を妨げている問題は何か?」と考える一方で、
自分自身もアイデアを出しながら他のアイデアも聞き「今の状態どの案をチョイスするのがベストか?」といくつも同時に考える事は「慣れ(何十回も行う中での)」が必要ですし、苦しい。

以上、司会進行に向いている人という視点で書いてみました。

司会進行役のレベルはミーティングの成果、しいては業績を左右する

「アイデアが出ない時はどうする?」
「意見が対立して言い争う雰囲気になったときは、どうまとめる?」
こういったことを簡単に解決できる司会進行役が社内に一人でもいるかいないかで、当然ミーティングの結果、しいては会社の業績に大きく影響を及ぼします。
そして、参加者も「ミーティングが自分達の会社を変えていくきっかけになる」そう感じてくれば必ず主体的に参加します。
経営者は商品やマーケティング、外部の人に解決策を求めるのではなく、こういう会社内部の「仕組み」を変える事も大切だと思います。

ミーティングや会議の進め方(人選)を見直し、さらなる成長につながれば嬉しいです。
「自分達の職場の未来は自分達で創ろう!」

 

ミーティングや会議の進行役、どんな人を人選していますか?