ミーティングの方法を提案している僕ですが、何でもかんでもみんなに意見をもらうべきではないと思っています。
「部下と話しあって効果的な内容」と「多くの部下に話すと逆効果な内容」はそれぞれあります。
今回はこの「多くの部下に話すと逆効果」になるケースが多い内容について書いてみますね。
どんなテーマが逆効果か?というと、
「新しいこと、革新的なこと、そういう事を導入したいとき」
こんな時はあまり多くの部下に相談しないほうがいいと思っています。
でも、経営者やリーダーも不安だし、みんなに「いいですね!」と言ってもらいたくて協力して欲しくて、聞いてみる。
いい答えがもらえないとほかのスタッフにも聞いてみたくなる…結果、多くの部下に聞いてしまう。
リーダー「新しく○○なコトしようと思っているんだけど、どう思う?」
部下「こんな忙しくて、人がいない時に○○なことをする時間なんてありませんよ!」
リーダー「…(なんでこんなに「後ろ向き」で「やる気なし」で「保守的」なんだ…。だから、うちのチームは…)」
と感じてしまう。結局こんなやりとりに…。
なぜ反対するのか?この意識の違いは?
現状に危機感を持ち、成長意欲があり、ポジティブに仕事をしているタイプの多いリーダーや経営者さんはいろいろ勉強される方も多い。
オンオフを問わず学び、セミナーへもよく足を運ぶ人、本やネットから情報を得る人…学び方も様々。
そして学んだことを自社でどう活かしていくのか?常に考えていますよね。
でも、かたや現場のスタッフは?
あまり勉強に行く機会もなく、基本は現場でモノを作ったりお客様と接しています。
当然、新しい事への知識やも増えない(自分自身で勉強することもあまりしない傾向が高い)。
研修やセミナーに行けば?といっても忙しいことを理由に逃げようとする場合もある(笑)
結果としてリーダーと現場の「新しいことへの知識の溝」がどんどん広がっていく。
厳密に言えば年齢・経験・部署によってもその差は違います。
多いのは「製造系の部門」「同じ仕事を長くしているベテラン社員」などは新しいことに消極的。
こういう意識の違いにがっかりしているリーダーも多い。
でも…ですよ。
逆に製造系の部門の人が
「面白そうですね!納期の保証はできないけどやってみますか!」
「(キッチン部門が)食中毒のリスクは高いけど多分、いきましょう~」
なんて深く考えず、軽く返してきたら少し怖くないですか?(笑)
「お客様の最前線に立っていているからこそ、お客様に慎重で保守的になってしまうケース」
「お客様や商品に責任感を持って取り組んでいるからこそ保守的になりがち」
この慎重さ故にあなたがいなくても現場がまわっている。
または、その慎重な性格の人がしっかりやってくれているからこそ安定している。
そして、そのおかげであなたは現場を離れ学べる環境があるはず。
という視点もありですよね?
そもそも「自分の知らない新しいこと」への知識や見識がない多くの部下はリスクを恐れて反対するもの。
でも、それが「普通」だと僕は思います。
「新しいこと」や「革新的なこと」は人がやっていないことだからそう呼ばれるのですよね。
だからといって常に一人で孤独に経営判断しろと言っているのではありません。
信頼できる一部の部下に話せば十分!
多くの部下に相談しても反対されるだけです。
でも、できれば一緒に前向きに進めたい!
そんなときは、どうするか?
解決策は「その知識の溝を埋めること」
具体的には導入するきっかけのなった体験を一緒にする。
・セミナーで影響を受けたらなら、一緒にそのセミナーに一緒に行く(行かせる)
・本の影響なら、その本を読ませる
残念ながら、あなたが一生懸命伝えても付け焼刃的になって、伝わらりにくいケースも多い。
そして部下は「あーあ、またどこかのセミナー(または本)の影響を受けてきたんだなぁ…」となる。
「百聞は一見に如かず」
リーダーが説得するより、同じ体験をしてもらうのが一番早いと思います。
こんなふうに新しいことを導入する時の考え方を一考して、上手く導入してもらえたら嬉しいです。
そして、どんどんチャレンジしていきましょう♪
【今日の質問】
新しいことの導入は誰に相談しますか?
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